ボタンに触れることなく、目的地の階に移動できるエレベーターを、大手メーカーの「フジテック」(本社・滋賀県彦根市)が開発した。コロナ禍にあって衛生的だと好評だが、開発に乗り出したのは感染拡大の4年も前だった。
本社にあるショールーム。エレベーターのカゴに見立てた一角で、そのボタンに手をかざすと、行き先の階の数字が点灯した。
「赤外線センサーが内蔵されていて、5センチ以内に手があると感知するんです」。研究開発本部の萩沢則克(のりよし)・UXイノベーション部長(47)は話す。
フロア側にある上下ボタンも触れずに操作できる。いずれも「エアータップ」と名付けたシステム。空中をタップする(軽くたたく)ように、快適に操作できる様子を表現したという。
コロナ禍の需要を見込んだ商品のようにみえて、実は2016年に研究を始めていた。
同社が新システムの開発に取り組んだのには、別の理由がありました。触らずに操作できる、様々なタイプのエレベーターの動画も紹介します。
翌17年に試作し、テストを…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル